元年10月28日、NPO法人プライムドリームが運営するスペース「ミラバ」（札幌市豊平区西岡）を会場に、同法人とコラボした出張セミナー「空家対策セミナー＆個別相談会」を開催しました。西岡地区にお住まいの空家問題に興味をもたれる約20人以上の方々が参加しました。
主催のプライムドリームは、西岡地区のより良いマチづくりのために有志が参加し、子ども食堂やコンサートなど多彩な活動を行っているNPO法人。西岡地区の住民の方々に空家への意識を高めてもらうことを目的とした取り組みに応え、当協会との連携が実現しました。
セミナーでは当協会の駒野北海道支部長が「空家になる前に、空家になったときに」と題して、空家問題の全体的な説明を。その後、伊藤裕子氏（税理士／Abliss税理士事務所所長）が「住まいの税金問題」等について。野村奈津子氏（司法書士／札幌司法書士会・空家対策専門部会委員）が「住まいに関する売買、財産管理、相続」等について、それぞれ一時間程度の講演を行いました。参加者は一同に熱心に耳を傾けていました。 当協会のこの取り組みは、今後もご要望に応え様々な場所で開催していく予定です。ご興味のある方は、ぜひ事務局までお問合せ下さい。

３軒に１軒が空き家、という予測も！
　ますますの少子高齢化、都市部への人口集中化などを背景に、近年、深刻さを 増している空家空室問題。総務省が5年ごとに行っている調査によると、我が国の 2015年の空き家数は820万戸と5年前よりも63万戸増加しており、総住宅数に対す る割合は13.5％で過去最高の数字を示しています。今後、この傾向はさらに強ま り2033年には３軒に１軒（2150万戸）が空家になるという予測もあります。 　国は｢空き家等対策の推進に関する特別措置法｣（平成27年施行）等でこの問題 における基本指針を示していますが、実際の地域での解決に向けた体制づくりや 相談窓口等の設置は充分な状況とはいえません。

「空家空室対策士」誕生の背景
　空家問題の解決には、空家の維持管理から売買、賃借、リフォームやリノベー ション、解体等に関する手法や手続き、相続等の法律的な知識、さらには民泊や 福祉施設など他への利活用など、多岐にわたる知識と技量が求められます。そし てその複雑さが問題の解決を難しくしている要因にもなっています。空家対策の 各分野の専門家はいますが、総合的な知識を持つ人材は今日とても希少です。 　総合的な見地から空家問題と対峙し、適切な解決策を導き出すことができる知 識と技能、そして各専門家との連携ネットワーク。その核となり、解決を図るの が「空家空室対策士」。時代の要請から生まれた新しい資格です。
*「空家空室対策士」は、当協会の登録商標で、当協会が資格を認定するものです。


講師陣は空家問題の第一線で活躍する各分野のスペシャリスト。資格取得以降の活動ネットワークを構築します。
講座内容（実績）
■空家・空室の基礎知識 ■空家・空室の資産運用と活用 ■遊休資産の利活用 ■空家問題と不動産鑑定評価 ■空家対策と家族信託 ■高齢社会と住宅事情 ■高齢化社会のライフサイクル ■家財の管理と収納整理 ■地域社会とのコミュニケーション ■遺品整理 ■不動産活用と税務 ■不動産活用と法務 ■不動産の活用と登記 ■不動産とインスペクション
講師陣(実績)
■弁護士 ■司法書士 ■税理士 ■ホームインスペクター ■空家管理・収納整理アドバイザー ■シニアライフカウンセラー ■不動産鑑定士 ■宅地建物取引士 ■中小企業診断士 ■終活コンサルタント ■経営コンサルタント



空家空室対策士養成講座事務局
札幌市中央区南2条東1丁目1-11　
第3泊ビル（シニアライフサポート協会内）